井の中の蛙

リクルートに登録し、職務経歴書もできあがりつつある。
そんなとき、いきなりリクルートから留守録が入っていました。

「明日の18:30からある企業の面接のチャンスなので行ってください。」

おおっと、いきなりか!!

かなり動揺しました。
なんせ面接なんて就職活動以来、初めての体験なんですから。
何も準備しないまま、とりあえず行ってみることにしました。

定石どおり、予定時間の5分前に受付に入り、面接を受けに来たこと
を伝える。
恐らく表情がかなり強張っていたんでしょう、
受付嬢がひるんでいたような気がしました。

この時点でマイナス1ですな。

そして待合室で待っていると、いきなり筆記試験。
20分で終了するよう言われ、汗だくになって記述したが、自分の長所、
短所、志望動機、など全く事前にまとめておらず、あっというまに
20分が経ってしまいました。

まだ半分も記述できてません、、
と告げると、時間を少し延長してもらえましたが、
この時点でマイナス2、、、

そしてついに面接となり、3人の面接担当者が入ってきました。
そして面接開始、とありましたが、もうご察しの通り、最悪でした。
簡単な質問にも答えられず、適当にかいた自分の長所、短所に
ついて、なぜそう思うのかなどと言われ硬直してしまったのです。

面接官は途中で気を使ってくれて水を飲むように私に勧め、自ら
飲んでリラックスさせようとしてくださったのですが、そのことすら
分からずただただ硬直しきっておりました。

途中、別の面接官(自分よりも明らかに年下)の人が、

「いつもそんなに緊張されているのですか?」

と、半分おちょけながら質問してきたのですが、思わず

「はいっ!」、、

って元気よく答えてしまったのです。
それがその日唯一の大声となろうとは、つゆ思いもせず。

そして面接結果は、一旦3人が退室し10分後にありました。

「大変良いお人柄なのですが、残念ですけどここでは
見合った仕事がございません」。

はいっ、さようなら、、

本来なら一旦退室しなくてもその場で引導をくだすことになろうものを、
せめてもの武士の情けだったのでしょう。

自分の実力、そして世間の厳しさをしらない、まさに井の中の蛙で
あったことを改めて思い知らされたのでした。

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